相手の肩を借りてリラックスさせる?
私も最初の頃は照れ臭くて仕方がなかったんです。相手の身体を触るということは、施術家でもなかった私が初めて行うことだったのだから。最初の踏み込みに勇気がいることは、本当によくわかります。だから、最初は身近の親しい人を相手にするといいです。ちゃんと趣旨を伝えて行えば、受ける側も、率直に感じた事を素直に言ってくれます。どんなことでもそうだが、最初からうまくいくとは限りません。相手の受けた印象が悪くても決して気にする必要はないんです。このホットストレッチの基礎実技は、だれでも、反復すれば身につくように構成されています。これに例外はありません。何度か反復して行うと、必ずうれしいお声をいただくようになりますよ。例えば
「とても優しさが伝わってきたよ」
「自然に身体の力が抜けた」
「さっきまで感じていたイライラが収まった」
「体が軽くなったよ」
などです。このような声を聴けるようになったら、かなり上達したと言ってもいいでしょう。また、人によっては、上達した段階から、生活の習慣、または、置かれている環境に「変化」がみられることもあります。
どうして?
だって、相手をリラックスさせるために行ったホットストレッチなのに、する側に影響が出るなんて意味が分からない…
って声が聞こえてきそうですねえ…
が、事実、そのようなことは起こっています。その根拠は
「相手にリラックスを提供できるようになるということはイコールで自分自身がリラックスしている証拠」
だから。リラックスした心身の状態であれこれ考えたり、過ごしたりする。意識しなくても、無意識がリラックスしているので、いつの間にか
「変化」
が訪れます。この現象のさらに不思議な点は、いつの間にか変化していたことに気付く点でしょう。変化のプロセスはあまり気付かないんです。そこが、ホットストレッチを反復することの
「面白さ」
といえます。もちろん、私にも、似たような経験があります。偶然と思われても仕方がないが、ホットストレッチを実践し始めたころから明らかに変化しました。
その一例がいくつかあります。ひとつは、長年解決できなかった大きな問題が、雪だるま式に解決方向へと流れていったこと。これは本当に不思議だった。さらに、人間関係の変化である。不思議と苦手な人が目の前から離れていきました。ということは、居心地のいい環境になってしまったってことです。
これは、本当に偶然の産物なのか?
それとも、リラックスしたことによる副産物なのか?
それは、科学的に証明することは現状不可能です。しかし、ホットストレッチを始めたころから「変化」し始めたことだけは明らかなことなのです。
まずはリラックスに向けての「第一歩」を踏み出してほしいんです。自分だけでなく、自分を取り巻く人間関係をより円滑に、温かいものになります。そう考えれば、人の役に立っているという「自覚」が芽生えるでしょ?その感情だけでも素晴らしいことなんです。
また、意識についても同じことである。最初は言葉にすることに照れがあることは周知のとおり。車が、動き出す最初に大きなパワーを要しますが、走り出したら流れに沿っていけるのと同じように、最初、ちょっとだけパワーを使って、言葉を発してみる。そうすると、あとは慣れがでてきます。それは、習慣化できつつある証拠なんです。はっきり言って言葉の力を使うことも単純すぎます。だから、時折飽きがくることもあるでしょう。が、これだけは頭に入れておいていただきたいんです。
「単純なことほど、反復すれば効果は絶大」
になるということを。ホットストレッチしかり、言葉を使うことしかり、やってることは本当に単純。私も、ホットストレッチのプロとして、何年も繰り返してきました。そして、これからも続きます。だから言えるんです。
習慣化すれば「強い」ですよ~。
皆さま一人一人の変化を心から期待します。そして、ココロの奥から「ワクワク」が自然に芽生えますように。その感覚こそが、私たちが求めるべき究極の「感覚」なのだから。
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