長年不幸な人生を歩んできた人の身体と心の関係性

長年の不幸な経験は、身体にも大きな影響を与えます。私がセラピストとして接するクライアントの中には、長い間、張り詰めた状態で生きてきた人々が少なくありません。その身体はこわばり、外に出ると戦場であるかのような緊張感を持続しています。

「こんなにもこわばって生きてきたのは驚異的だ」と感じることがありますが、このこわばりは自然な状態ではありません。この状態を放置すると、不幸が続くだけでなく、命にも関わるリスクが高まります。現代社会はストレスを受けやすい環境にあり、このような状態は他人事ではありません。

私自身も学生時代に軽いうつを経験しました。当時はうつはまだ十分に認識されておらず、周囲からは冷ややかな目で見られることもありました。しかし、現代ではうつ病は一般的に認知され、その原因として身体のこわばりが関わっていることも多いです。身体のこわばりを早期に解消することで、うつ病のリスクを低減することが可能です。

トラウマとの向き合い方

多くの人々が経験するトラウマは、過去の出来事に対する反応として現れることがあります。それを思い出すと身体が反応し、パニックや不安を感じることがあります。重度のトラウマに関しては専門の医療機関の受診が必要ですが、日常生活に影響を及ぼさない程度のトラウマについては自分自身で対処することが可能です。

過去のトラウマを放置すると、その感情が未来の自分を制限する足かせとなる可能性があります。しかし、トラウマのダメージを軽減することは十分に可能です。その方法が身体のこわばりを取ることなのです。

自然体の重要性とは

私たちの心身の「自然体」とは、自然界の変化と同調する状態を指します。この自然体は日常のストレスやプレッシャーによって乱れやすく、長期間維持することは難しいものです。真の安定とは、心の動きや身体の反応が変化することを許容し、そのリズムが揺れ動く状態を指します。

現代社会では、疲れを理由に休むことが難しく、無意識の警告を無視してしまうことが多いです。しかし、無意識との連携は心身の健康を維持する上で非常に重要です。この連携を欠くと、心身の弱りや病気の原因となり得ます。


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